【介護保険】 基礎情報収集が必要【1/2】

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介護保険のできた経緯

介護保険制度は、日本が急速に進む高齢化社会に対応するために2000年に開始されました。1980年代から構想され、高齢化率の急激な上昇と社会的入院問題への対応が主な背景でした。この制度は、介護を必要とするすべての人が、経済的な背景に関わらず、適切なサービスを受けられるようにすることを目的としています。 

「介護保険」ができた経緯を学び、介護保険の正しい目的を理解することで、介護保険制度を効果的に活用ができるようにすることが重要になっています。 

介護保険の活用は!
「その歴史を学ぶことが必要です」

介護保険の歴史を調べると見えてくることがある。

 現代は、家族介護から国民全体で、介護を社会で考え、皆で支える時代なのですが?
 
 戦前の家制度では、旧民法は親の扶養義務を規定していました。また、教育勅語では、親孝行思想がうたわれ、老親扶養は家族の責任でした。戦後の日本国憲法生存権保障に基づいて、社会保障、社会福祉関連法整備が進み、生活保護法で援助対象となっていました。

 身寄りの無い高齢者への具体的な支援は、老人福祉法で養老院は養護老人ホームと名称を替え介護を必要とする高齢者を対象に特別養護老人ホームが設置されたのです。

 家族介護だけ介護の限界から、新しく介護保険ができたのですが? 
 社会的入院の増加を産み、高齢化が進むなか、介護サービスが増えず、家族の介護負担は深刻化してきました。

 日本労働組合総連合会の調査で家族介護者の約半数に何らかの虐待の経験があることの調査報告があり、家族介護の実態が明らかになったのです。

家族の介護限界とはどんなことでしょうか?

老人ホームの満床なでの理由で課題が出てきた
 病院に長期入院をする高齢者が増え、これを社会的入院と呼びました。介護サービスの不足を医療が肩代りしていたのが現状でした。これで、財政的な非効率をまねきました。

 介護を社会で考える時代、1989年の高齢者保健福祉推進十カ年戦略(ゴールドシッププラン)2000年までに、ホームヘルパーを10万人、デイサービス1万カ所の目標を掲げられました。

・その後老人保健福祉計画策定の結果、できた内容ですが?  
 目標は上方修正され、ホームヘルパー17万人、デイサービス1.7万カ所となり、財源確保に向けて介護保険制度の検討が始まり、介護保険が2000年に施行され、現在に至ってます。

 ・介護保険は3年ごとに改正されますので、改正後の情報収集が必要ですが? 
 次回は2021年(4月)、その次は2024年ですが、団塊の世代の方々が後期高齢者になっています、今後の社会保障非費を考える時、2021年は、コロナウイルス問題で介護事業に影響する大きな改正はありませんでした。次回に2024年の改正は怖い気がしますね。個人的な感想です。

介護保険の目的を考え、私達のできることは何なのか?

家族と本人を地域と社会で、ケアをすることであり、支え合うことです…

・加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する内容を説明!
 疾病等により要介護状態となった場合は、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等です。

 これら方が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保険医療サービス及び福祉サービスに係る給付が必要です。

 国民の共同連帯の理念に基づいた介護保険制度で、その行う保険給付等に関して必要な事項を定めて、国民の保険医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とされています。

 ※家族だけでなく、地域と社会で共同連帯で支えることです

介護保険の概要を詳細を学ぶことが必要

介護保険制度の導入の基本的な考え方は何でしょうか?

  1. 高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズはますます増大し 核家族化の進行、介護する家族の高齢化も進んでいるのが現状からの問題から、要介護高齢者 を 支えてきた家族をめぐる状況も変化する。
  2. 従来の老人福祉・老人医療制度による対応には限界が来ていた状況から、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みとして(介護保険を創設 1997年 介護保険法成立、2000年 介護保険法施行)がされました。
  3. 自立支援は単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするというこ とを超えて、高齢者の自立を支援することを理念となっています。

介護保険制度以前は行政が対応していた内容ですが?

  1. 介護を必要とする人を施設に入居させ、在宅介護サービスお給付していました。(所得と身辺調査あり)この仕組みを従来の措置制度と呼んでいました。
  2. 介護保険制度では、利用者が事業者を選び、契約を結ぶことでサービスが提供される。多様な事業者が競争することで質の高いサービスが提供されます。
  3. サービス利用が『措置』から『契約』に変ったことです。1)利用者本位と2)社会保険方式になりました。

    【用語説明】


    1)利用者本位とは:利用者が事業者の選択できることで、多様な主体から保健医療サービ ス、福祉サービスを総合的に選択し受けられる制度です。

    2)社会保険方式とは:給付と負担の関係が明確な社会保険方式を採用のことです。社会で支える方式です。

次回は、介護保険の申請方法を知らないと利用が遅くなる

◆介護保険サービスを利用するにはまず、申請が必要です◆
【2-2】

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ABOUTこの記事をかいた人

パナソニックにて24年以上の介護事業経験を有し、個人の介護体験を活かして、シニア世代及び高齢者が自分らしい生活を送れるよう情報を提供します。介護保険や介護施設、在宅介護の準備に関する情報提供を通じて、超高齢社会の課題に取り組むことを目指しています。