【高齢者】不慮事故で危険な転倒事故の実例と対処方法【2/3】

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高齢者の転倒事故は?

高齢者の転倒事故は非常に危険で、骨折や頭部外傷などの重大なケガにつながることがあります。転倒は介護が必要となる原因の一つであり、寝たきりになるリスクも高まります。

転倒の原因
高齢者の転倒の原因は、外的要因と内的要因に分けられます。
・外的要因: 段差や滑りやすい床、暗い場所など、生活環境に起因するもの。
・内的要因: 筋力や視力の低下、病気や薬の副作用など、高齢者自身の身体状態に起因するもの。

転倒予防の方法
1. 環境整備: 明るい照明に変える、床や階段に物を置かない、小さな段差を減らすなど。
2. 心身の状態把握: 高齢者の体調や服用している薬を把握し、適切なサポートを行う。
3. 運動: 筋力やバランスを保つための運動を習慣化する。

転倒事故が発生した場合の対処法
1. 意識確認: 声をかけて意識があるかどうか確認する。
2. 無理に動かさない: 無理に身体を動かさず、状態を把握する。
3. 病院へ行く: すぐに起き上がれなかったり、出血が多かったりする場合は病院に行く。
4. 頭部を打った場合: しばらく様子を見る。

 緊急連絡先
・救急車: 119番
・救急安心センター事業: ♯7119

高齢者の転倒事故を防ぐためには、日常生活の中での注意と適切な対策が重要です。ぜひ参考にしてみてください。

転倒例から転倒の危険性を考えてみると?

主な事故の事例を紹介!

【事例1/浴室で滑った】

■自宅にて、入浴中に足を滑らせて転倒した。バスタブで左脇腹を打撲し、痛みが強いために受診。
(平成31 年3月、70 歳代女性、即日治療完了、軽症)

【事例2/段差が見えにくくて】

■手すりにつかまって階段を下りて浴槽に入ろうとした際、2段目に足が届かず転倒し浴槽で溺れた。病院で受診すると左足の小指を骨折していた。「踏面にはテープを貼っている」と言うが見えない。
(事故情報データバンク3、平成25 年12 月、60 歳代女性、治療1か月以上)

【事例3/ベッドからの移動時に】

■夜間、自宅のベッドからポータブルトイレに移動の際に誤って転倒した。足の痛みで動けなくなり、朝になっても改善しないため救急外来を受診。診察の結果、大腿骨だいたいこつ骨折で入院。
(平成31 年2月、80 歳代女性、要入院、中等症)

【事例4/玄関で踏み台に登っていて】

■玄関先で35cm 程度の高さの踏み台に乗り、のれんを掛ける作業をしていたところ、踏み台がひっくり返り転倒し受傷。頭部を打撲し、約3cm 長、深さ5mm 程度の傷を負った。傷を洗浄後、6針縫合した。
(平成30 年7月、70 歳代女性、即日治療完了、軽症)

【事例5/階段でぐらついて】

■階段を降りている際に左足首をひねり、そのまま2、3段降りたところ、バランスを崩して左側の手すりに頭部を打撲。出血が多く、救急搬送された。
(平成30 年8月、70 歳代女性、要通院、軽症)

【事例6/廊下で引っ掛かる】

■自宅内の廊下からガレージに、20cm ほどの段差を降りようとした際に間のサッシで引っ掛かり、転倒して左手をつき左手首を骨折。X線検査後、入院して手術を行った。
(平成31 年4月、70 歳代女性、要入院、中等症)

【事例7/駐車場でつまずく】

■駐車場の車止めにつまずいて、転倒した。左後頭部の皮下出血と、右手首の骨折。
(令和元年8月、70 歳代女性、要入院、中等症)

(出典:消費者庁)

転倒事故が発生した場合の対処法を紹介!
(緊急連絡先)

対処内容が重要!

◆具体的な行動を紹介!

  1. 呼び掛けても反応がない、呼吸をしていない等、明らかに異常がある場合にはすぐに119 番に電話して救急車を呼びましょう。
  2. 意識があり、呼吸も脈拍も異常がない場合でも、下記のような専門機関に相談するなど、緊急度に応じた対応を行いましょう。
  3. 転倒事故の直後に異常がなくても、経過を観察し、いつもと様子が異なる場合には、医師の診察を受けましょう。

◆電話相談窓口として「救急安心センター事業(♯7119)」等がある!

  1. 「救急車を呼んだ方がいいのか」、「今すぐ病院に行った方がいいのか」等、救急医療を受診するか迷った際に、短縮ダイヤル「♯7119」で救急電話相談を利用できる地域があります。
  2. また、♯7119 以外の電話番号やネットガイド等で類似のサービスを実施している地方公共団体もあります。

全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」もある

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Web 版・スマートフォン版アプリ「Q助」は、画面上に表示される選択肢から?

該当する症状を選択していくことで、緊急度に応じた対応が表示される仕組みとなっています。スマートフォン版では、そのまま119 番通報ができるほか、自分で医療機関を受診する場合には、医療機関や受診手段(タクシー等)の検索を行うこともできます。

次回は、【高齢者】の不慮事故で最悪な転倒事故の
「緊急連絡先」
【3-3】

転倒予防と緊急連絡先

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パナソニックにて24年以上の介護事業経験を有し、個人の介護体験を活かして、シニア世代及び高齢者が自分らしい生活を送れるよう情報を提供します。介護保険や介護施設、在宅介護の準備に関する情報提供を通じて、超高齢社会の課題に取り組むことを目指しています。