シニア・高齢者の就業先!
感謝される介護助手の仕事
今回は、「高齢者の介護就業」について考えてみたいと思います。三重県として高齢者就業を支援している実例を紹介したいと思います。「介護施設」への「介護助手」としての就業です。
介護職は厳しい仕事ですが、やりがいもある仕事です。その介護職の方々の助手として、高齢者が簡単な業務に携わることで、高齢者の方々は「生きがい」を感じ、介護スタッフの方々の厳しい業務の緩和になり、離職率が減少している実態を紹介します。
介護助手とは…
介護助手、または介護補助とは、介護福祉士などの有資格者が専門性の高い業務に専念できるようにサポートする役割を担っている職種です。介護助手は、原則として直接的な身体介護(食事介助、排せつ介助、入浴介助など)を行わず、食事の配膳や掃除、ベッドメイキングなどのサポート業務を行います。これにより、介護福祉士はより専門的なケアに集中することができ、介護サービスの質を高めることができます。
介護助手になるために特定の資格は必要ありませんが、介護の基礎的な知識や技術を学ぶための講座が自治体によって開設されていることもあります。介護助手は、介護職員初任者研修を修了していないため、身体介護を行うことはできませんが、日常生活の質を高めるための重要な役割を果たしています。
介護業界では人手不足が問題となっており、介護助手の役割は今後さらに重要になると見込まれています。介護助手は、未経験からでも始められるアクセスしやすい職種として、社会的需要も高まっています。これは、多くの人にとって社会貢献ができ、キャリアアップの機会もある魅力的な選択肢です。
三重県の介護施設における働き方改革の取組は?
元気高齢者を積極的に介護助手として採用した実例
「アクティブ・シニアを活用」
◆介護職として元気高齢者さんを活用での成功内容は、大きく2つあります!
- 介護職の業務を切分け細分化し、その 細分化した 業務のうち、比較的簡単な単純作業の部分を 担う 「介護助手」 と いう活用の導入することができたこと。
- 「 介護助手」 の担い手として、 元気高齢者を積極的に起用でき た こと。
◆結果として成功例で良い傾向がみえてきた!
- 介護職員さんが本来の介護業務に専念できる体制 が構築できた。
- 介護職員さんの人材不足にも一躍(雇用の創出) できた。
- 高齢者さんの介護予防・閉じこもり予防的な役割ができ、健康寿命の促進 が可能と推定された。
◆三重県モデルから、元気高齢者『 介護助手 』としての就業方法がみえてきた!
- 「周辺業務」を担当してもらうと、「介護職」の方が専門特化の業務ができるよになった。
- 地域の高齢者が、自分に合った時間に近くで働ける新たな就職先ができた。
- 働きながら、地域の中で社会参加できて、高齢者の「健康維持」・「介護予防」につながった。等の内容がみえてきました。
(出典:厚労省)
◆今後も介護人材の「確保と維持」・元気高齢者の活動が支援さる!
- 元気高齢者の介護助手として活用内容(行政が注目)を検証し、介護 助手採用への募集内容・採用内容等を行政が支援しています。
- 介護助手の業務内容の区分し、介護助手採用でのスタッフへの影響内容等も今後も検証し、全国的な活動として促進されています。
【三重県では、これまでの経緯をまとめ、ポイントを記載したマニュアルを作成・公表している】
厚生労働省の資料を参考
三重県の介護施設における働き方改革の詳しい取組内容は?
◆今迄の経緯内容ですが?
- 医療介護総合確保推進法に基づく「地域医療介護総合確保基金」を活用した独自提案事業として、三重県老人保健施設協会が平成27年度から実施。
- 都道府県における「先駆的な取り組み実例」として、厚生労働省主催の「介護人材確保地域戦略会議」での紹介された。
◆主な事業目的としては?
- 地域の元気な高齢者を「介護助手」として育成し、介護職場への就職を支援⇒介護人材の「すそ野の拡大」
- 「人手不足の解消」及び「介護職の専門職化」
◆事業のねらい(3本の柱)を紹介!
- 介護人材の確保
・(直接)介護の担い手の増加
・(間接)介護職の専門職化(若者の憧れる職業へ) - 高齢者の就労先
・住み慣れた地域の中で、高齢者の新たな就労先を確保 - 介護予防
・働きながら介護を学び、現場を知ることが一番の「介護予防」
(要介護高齢者の増加の抑制⇒保険支出の抑制につながる)
見えてきた介護現場 の 変化ですが!
◆介護職員・事務長・管理者アンケートのポイント!
- 周辺作業が軽減され、利用者への ケアの質が向上 した。
- 介護職の利用者への関わりが増え、 リスク軽減につながっている。
- 介護助手一人で、 190分/日 直接介護に関わる時間が増加 した。
- 介護職の 残業時間が削減できた 。 (介護助手の人件費とトントン)
- 時間的にも精神的にも余裕ができ、従来したくてもできなかったレクリエーション活動に取組めた。(業務の広がり)
- 認知症の利用者の対応が困難だったが、「介護助手」の見守りにより、帰宅願望や徘徊への個別対応が可能 になった。(専門性)
- 当初、高齢者を職員に受入れるということに戸惑いや混乱もあったが、結果的に、組織として多様な人材を「受入れていく」という組織力がついたと思う。(組織のダイバーシティ能力:キャパシティ)
- 最も大きな変化は、 介護職員たち自らが専門性をつけたいという意識が強くなってきたことである。(出典:厚生労働省)
三重県の介護老人保健施設への高齢者採用状況は?
◆今後の方向としては?
- 地域の元気な高齢者を「介護助手」として育成し、介護職場への就職を支援して高齢者の就業促進を継続して欲しい。
- 介護人材の「すそ野の拡大」「人材不足の解消」「介護職の専門化」等のメリットを活かして超高齢化社会に貢献して欲しい。
- 三重県の導入を参考に、下記にあるようにマニュアル化して、全国展開し、各地域での成功例を増やして欲しいと思います。現在取り組みを進めている行政も多くみられます。
厚生労働省の資料を参考に?
「三重県の介護助手導入マニュアル」
(出典:厚労省)
◆実際に三重県の現場で話を聞かせて頂きましたが、詳細の内容までは伝えることはできません!
- やり方次第では、高齢者の就業の促進になり、介護事業での人材不足解消の応援になり、介護スタッフのモチベーションUpになります。
- 高齢者にとっては早めに介護実態を知ることで健康維持活動なり事前の準備ができると思います。介護の知識が増えることは良いことと思います。
◆2025年問題・2040年問題を抱えるシニア世代の私達は?
現役世代のみでなく、高齢者も積極的に就業し、少しでも地域介護に貢献せねばなりません。もう、介護は身近な問題ですが、「できること」からすることが重要と思います。
シニア・高齢者の就業の一つになった!
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