高齢者の不慮の事故は?
高齢者の転倒事故は深刻な問題で、多くの家庭で心配されています。特に加齢に伴う身体機能の低下が原因で、転倒事故が増加しています。お母様の転倒事故の経験からも、その危険性を実感されていることでしょう。
転倒事故を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
転倒防止のための対策
1. 環境の整備
・手すりの設置: 階段や浴室、トイレなど、バランスを崩しやすい場所に手すりを設置することが重要です。
・段差の解消: 家の中の小さな段差をスロープに変える、または段差解消スロープを設置することが有効です。
・滑り止めの使用: 浴室や玄関マットに滑り止めを付けることで、転倒のリスクを減らせます。
2. 生活習慣の見直し
・適切な履物の選択: 脱げにくく、滑りにくい履物を選ぶことが大切です。
・薬の管理: 薬の副作用でふらつきが生じることがあるため、医師と相談しながら適切な薬の管理を行いましょう。
3. 身体機能の維持
・筋力トレーニング: 転倒しにくい体を作るために、無理のない範囲で筋力トレーニングを行うことが推奨されます。例えば、太ももを上げ下げする運動や、かかとの上下運動などが効果的です。
4. 安全対策グッズの活用
・衝撃吸収マット: ベッドの横に敷くことで、転倒時の衝撃を和らげることができます。
・プロテクターの使用: 骨折リスクが高い方には、転倒時のケガを防ぐためにプロテクターを使用することが有効です。
高齢者の転倒事故を防ぐためには、環境の整備と生活習慣の見直しが重要です。お母様の安全を守るために、ぜひこれらの対策を参考にしてください。何か他にご質問やお困りのことがあれば、いつでもお知らせくださいね。
高齢者の不慮の事故の発生状況ですが!
消費者庁の資料によると?
◆高齢者の不慮の事故による死亡者数について死因別に比較すると?
平成30 年では「転倒・転落」、「誤嚥等の不慮の窒息」、「不慮の溺死及び溺水」の順に多く、これらは「交通事故」や「自然災害」による死亡者数よりも多くなっています。
◆平成21 年から平成30 年までの死亡者数の推移を見ると?
「誤嚥等の不慮の窒息」は横ばいですが、「転倒・転落」、「不慮の溺死及び溺水」は増加傾向にあります。
(出典:厚生労働省)
高齢者の不慮事故内容ですが?
転倒・転落事故が多いのです!
◆転倒・転落事故東京消防庁の救急搬送人数のデータによると?
高齢者の「転倒」事故の多くは、家庭内と外出時の道路上で起きていることが分かります。
◆65 歳以上の「転倒」事故による発生場所別救急搬送人数(平成30 年)
(出典:厚生労働省)
高齢になると筋力が衰えるため、僅かな段差でもつまずいて転倒事故を起こしやすくなります。姿勢を保持する平衡感覚も低下するので、階段や脚立等の高い場所からの転落事故も起きやすくなります
老眼や白内障などの影響で視力が低下すると、足元が見えにくく、障害物に気付きにくいため、転倒・転落のリスクが高まります。
高齢者は、脳卒中の後遺症、認知症等の疾患や、服用している医薬品の副作用によって、ふらつきや立ちくらみを起こしやすくなるなど、転倒・転落につながる危険因子を数多く持っている場合があります。
高齢者になると転倒リスクが高くなります!
主な転倒リスクのある項目があります?
◆転倒リスクは高まっている状態は?
- 筋力が衰えている。
- 平衡感覚が低下している。
- 視力や視認性が低下し、足元が見えにくい状態である。
- 病気や薬の副作用によるふらつきがある。
転倒事故を防ぐために注意する場所がある!
家庭内でのリビング(居間)での危険な内容は?
◆家庭内での転倒事故の多くは、リビング、廊下、玄関で起きている!
- カーペットの端はないように留める必要があります。
- マットの下には滑り止めを敷しく必要があります。
- 新聞紙やチラシを床の上に放置しないようにする必要があります。
- 高齢者が通る動線上に電源コードを引かないようにする必要があります。
などの対策をとる必要があります。
家庭内での廊下で危険な所は?
◆廊下と部屋の段差は思ったより危険?
- 廊下と部屋の段差は、高齢者がつまずきやすい場所なので、「段差解消スロープを設置する」などして、少しでも転倒リスクを減らす必要があります。
- 高齢者は夜間にトイレに起きることが多いので、「足元を照らすランプを付ける」と段差などの障害物を確認しやすくなり転倒防止に有効です。
家庭内での階段で危険な内容は?
◆筋力が弱く、平衡感覚が低下した高齢者では、階段を降りるときに転落事故を起こしやすくなる!
- 滑りやすい靴下やスリッパをはかない必要があります。
- 階段の途中に障害物を置かない必要があります。
- 手すりを設置する必要があります。
- 段の先に滑り止めを付ける必要があります。
などの対策が有効です。
外出時の道路にも転倒の危険があります?
◆脚力が弱くなると?
道路の僅かな凹凸や歩道と車道の間などの段差でもつまずいて転倒しやすくなります。なるべくスロープなどがある安全な場所を通りましょう。
◆特に雨の日は危険?
マンホールの上や横断歩道の白線の上が、濡れていると滑って転倒しやすくなります。なるべく危険な場所は避けて通り、雨の日は滑りにくい靴を履くなどの対策をとりましょう。
店舗などの駐車場にも多くの問題があります?
◆駐車場の車止めの危険な内容は?
視力や視認性が低下した高齢者からは気付きにくく、転倒事故が起きやすい障害物です。
◆近道を通ろうとしての危険な内容は?
空いている駐車スペースを横切ろうとすると転倒事故が起きやすくなります。
◆駐車場内を通るときの危険な内容は?
「空いている駐車スペースの枠内には入らず」に、「決められた歩行者用通路を通る」ようにしましょう。
店舗入り口にも問題があります!
◆店舗入り口での転倒原因がある?
店舗の入口は混雑していることがあったり、障害物も多く、転倒事故が起きやすい場所です。特に、雨の日はしずくで床がぬれている場合が多く、滑って転倒しやすくなっています。スロープや傘立ての近くは、注意して通りましょう。
店舗内でも危険な問題はあります!
◆店舗内での転倒の原因がある?
- 鮮魚、冷凍食品コーナーなどの冷凍機のある場所では、床がぬれている場合が多く、滑って転倒しやすくなっています。
- 青果コーナーなどでは野菜くずなどが落ちていると滑る原因となります。床が濡れていないか、野菜くずなどが落ちていないかに注意して歩行し、危険な場合は店員に声を掛けて清掃してもらいましょう。
◆これからの、高齢化社会では生活のいたる所が危険がある!
今後は、高齢者が労働者として重要な担い手になりますので、働く環境も高齢者仕様に変える必要があります。地域にも、働く場所にも、バリアフリー化が重要です。
早めの改善が必要です!
次回は高齢者の不慮事故で最悪な転倒事故を調べると
「転倒の危険性と対処方法」
「3-2」
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※不慮事故で「転倒の危険性・対処方法」「Ⅱ」を紹介
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