【高齢者】不慮事故で危険な転倒事故の実例と対処方法【2/3】
- nicesenior001
- 1月3日
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更新日:2 日前
◆高齢者の転倒事故は?
高齢者の転倒事故は非常に危険で、骨折や頭部外傷などの重大なケガにつながることがあります。 □転倒は介護が必要となる原因の一つであり、寝たきりになるリスクも高まります。
●転倒の原因
高齢者の転倒の原因は、外的要因と内的要因に分けられます。 ・外的要因: 段差や滑りやすい床、暗い場所など、生活環境に起因するもの。 ・内的要因: 筋力や視力の低下、病気や薬の副作用など、高齢者自身の身体状態に起因するもの。
●転倒予防の方法
1. 環境整備: 明るい照明に変える、床や階段に物を置かない、小さな段差を減らすなど。
2. 心身の状態把握: 高齢者の体調や服用している薬を把握し、適切なサポートを行う。 3. 運動: 筋力やバランスを保つための運動を習慣化する。
●転倒事故が発生した場合の対処法
1. 意識確認: 声をかけて意識があるかどうか確認する。 2. 無理に動かさない: 無理に身体を動かさず、状態を把握する。 3. 病院へ行く: すぐに起き上がれなかったり、出血が多かったりする場合は病院に行く。 4. 頭部を打った場合: しばらく様子を見る。
●緊急連絡先
・救急車: 119番 ・救急安心センター事業: ♯7119 高齢者の転倒事故を防ぐためには、日常生活の中での注意と適切な対策が重要です。ぜひ参考にしてみてください。
◆転倒例から転倒の危険性を考えてみると?
□主な事故の事例を紹介!
【事例1/浴室で滑った】 ■自宅にて、入浴中に足を滑らせて転倒した。バスタブで左脇腹を打撲し、痛みが強いために受診。 (平成31 年3月、70 歳代女性、即日治療完了、軽症) 【事例2/段差が見えにくくて】 ■手すりにつかまって階段を下りて浴槽に入ろうとした際、2段目に足が届かず転倒し浴槽で溺れた。病院で受診すると左足の小指を骨折していた。「踏面にはテープを貼っている」と言うが見えない。 (事故情報データバンク3、平成25 年12 月、60 歳代女性、治療1か月以上) 【事例3/ベッドからの移動時に】 ■夜間、自宅のベッドからポータブルトイレに移動の際に誤って転倒した。足の痛みで動けなくなり、朝になっても改善しないため救急外来を受診。診察の結果、大腿骨だいたいこつ骨折で入院。 (平成31 年2月、80 歳代女性、要入院、中等症)
【事例4/玄関で踏み台に登っていて】 ■玄関先で35cm 程度の高さの踏み台に乗り、のれんを掛ける作業をしていたところ、踏み台がひっくり返り転倒し受傷。頭部を打撲し、約3cm 長、深さ5mm 程度の傷を負った。傷を洗浄後、6針縫合した。 (平成30 年7月、70 歳代女性、即日治療完了、軽症)
【事例5/階段でぐらついて】 ■階段を降りている際に左足首をひねり、そのまま2、3段降りたところ、バランスを崩して左側の手すりに頭部を打撲。出血が多く、救急搬送された。 (平成30 年8月、70 歳代女性、要通院、軽症)
【事例6/廊下で引っ掛かる】 ■自宅内の廊下からガレージに、20cm ほどの段差を降りようとした際に間のサッシで引っ掛かり、転倒して左手をつき左手首を骨折。X線検査後、入院して手術を行った。 (平成31 年4月、70 歳代女性、要入院、中等症)
【事例7/駐車場でつまずく】 ■駐車場の車止めにつまずいて、転倒した。左後頭部の皮下出血と、右手首の骨折。 (令和元年8月、70 歳代女性、要入院、中等症)
(出典:消費者庁)
◆転倒事が発生した場合の対処法を紹介! (緊急連絡先)
対処内容が重要!
□具体的な行動を紹介!
呼び掛けても反応がない、呼吸をしていない等、明らかに異常がある場合にはすぐに119 番に電話して救急車を呼びましょう。
意識があり、呼吸も脈拍も異常がない場合でも、下記のような専門機関に相談するなど、緊急度に応じた対応を行いましょう。
転倒事故の直後に異常がなくても、経過を観察し、いつもと様子が異なる場合には、医師の診察を受けましょう。
□電話相談窓口として「救急安心センター事業(♯7119)」等がある!
「救急車を呼んだ方がいいのか」、「今すぐ病院に行った方がいいのか」等、救急医療を受診するか迷った際に、短縮ダイヤル「♯7119」で救急電話相談を利用できる地域があります。
また、♯7119 以外の電話番号やネットガイド等で類似のサービスを実施している地方公共団体もあります。
□全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」もあります。
◆次回は、【高齢者】の不慮事故で最悪な転倒事故の 「緊急連絡先」
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